昨日は、ここ一週間の動きを振り返っていました。いい流れがたくさん出てきています。
本当にありがたいことです。ある食品卸さんの会社が、数年前より私どもの商品を自分達
の商品と組み合わせて販売の実験をしてくれていました。私の大学の先輩の紹介でした。
取引をしていただいたご恩に報いるために、託児所の話だとか、工事現場の食事の話など
を持ち込みましたがうまくいきませんでした。その後私どものお客様の業務変更により、
ご紹介するチャンスが生まれ納品が実現しました。そのご縁で今度は正式に私どもの商品
を先方のパンフレットにのせ拡売をしてくれることになりました。
うれしいですね、こんなやりとりを長い目で時系列に見ていくと、内田樹さんの贈与経済学
の話が思い起こされます。昔、海の民が山に入ったとき、目印にきれいな貝殻をおいていった、
その貝殻を見た山の民は、これは自分への贈り物だろうと考えて、お礼にきれいな鳥の羽をおいて
いった、次にそれを見た海の民はお礼に貝殻を、山の民は木の実を…経済の始まりはこんなもの
だったのだろうといわれるのです。それを敷衍して、これからの世の中は、等価交換では
なく贈与が中心になる。人のお世話をする人が幸せになる。お金をいくらもらったか、稼いだか
ではなく、人に何ができたか、何をしてもらったかが測られる世の中になるだろうといわれ
ます。偶然ともいえる出会いが、おかげさまの連鎖でひろがっていくこと、不思議です。
内田先生の日本辺境論は素晴らしいですね。
私どもの大お得意様の理事にもなっておられます。理事長先生と高校の同級生だそうです。
クレームやヒヤリハットの対応の標準化ができていないということで、議論を巻き起こそうと
しています。早速、それに呼応して安全衛生室長が、皆さんに先駆けて自分の考えを打ち出して
紙にしたためて出してくれました。安全衛生室長には、2020年HACCP導入に先駆けて
HACCPリーダーの選定と教育をお願いしていますが、さすがにやることが速い、頭が整理
されているのでしょう。日頃の準備を怠っておられないのでしょう。
安全衛生のHACCPと同じように、日々の業務にもハザードがあり、クリティカルポイント
があります。その為に、標準手順を決め、打ち合わせがあり、根回しがあり?、会議があり、
稟議制度があり、業務の複雑さからプロジェクトを作ったり、誰がどのタイミングで事前に協議し、
承認するのかを決めています。
ある事業所で、献立の変更に関し、多くの人が参画しいろいろ意見をいってもらっているのに、
何も計画明細が分からぬまま、実行に入るという報告がありました。全く話し合いが足りていない、
事前にどういう話し合いをして、どういうメリットデメリットあるかの分析もなく、進めているのに
ちょっと待てといいました。このまま進んだら、危険だという事だけは勘が働きます。
まだ、ハザードの検討も、クリティカルポイントのチェックもとおっていません。以前にも、良かれ
と思って、相手にも会社にも未承認のまますすめて、懲罰者を出したことも記憶に新しいことです。